2020.7.6
, EurekAlert より:
100歳まで生きるには良い遺伝子が助けになるが、どこに住むかも有意な影響を及ぼしているようだ、という米国ワシントン州立大学からの研究報告。
歩き易く、年齢が混在したコミュニティに住む人は100歳の誕生日を迎える可能性が高いという。
研究チームは、2011年から2015年に75歳以上で死亡した145,000人のワシントン州民のデータを調査した。データには、年齢、居住地、死亡時刻、性別、人種、学歴、婚姻状態が含まれていた。
米国共同体調査、環境保護庁、その他のデータソースからのデータを用いて、研究チームは対象者の近隣環境に関する環境変数をスコア化した。貧困レベル、輸送機関、医療機関、歩き易さ、就労世代の割合、都市化状態、大気汚染、緑地環境など。そして、近隣環境と100歳前に死亡するリスクの関係を解析した。
その結果、近隣の歩き易さ、より高い社会経済状態、そして就労世代の割合の多さが、100歳まで生きることにポジティブに関連していることを発見したという。
調査結果をさらに拡大するにはさらに調査が必要だが、本研究結果は、最終的には高齢者の寿命を延ばす健康的なコミュニティを構築するために使用できるだろう、と研究チームはまとめている。
出典は『国際環境研究公衆衛生雑誌』。 (論文要旨)
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