2020.6.30
, EurekAlert より:
電話とTV電話はテキストメッセージよりも精神を高揚させる効果が高いようだ、という米国コースカロライナ大学チャペルヒル校からの調査報告。
研究チームは、2020年4月に、全米から600人の成人を対象に、前日の経験・行動を尋ねた結果、前向きな感情を育む方法が明らかになった、と報告している。
運動だけでなく、趣味やリラックスなどのセルフケア、あるいは祈りや瞑想などの精神的な活動には、ポジティブな感情が伴うという。逆に、ソーシャルメディアを受動的にスクロールしていく行為は感情を落ち込ませるようだ。
「もちろん大部分の人はこれらが重要であることを知っている。けれども、ステイホームの期間においては特にそうなのである」と主任研究者のバーバラ・フレデリクソン特別栄誉教授は語っている。
「我々はテキストを通じて繋がっていることが良いことだと思っていたが、エビデンスはそれが思うほど価値あることではないことを示唆している」とマイケル・プリンチング博士は語っている。「テキストを通じて他者と意味のある繋がりを確立するのはより困難であるようだ。」
電話をかけたり、ビデオシステムを導入するいい機会ではないだろうか、と研究者は言う。
最後に、他の人を助けるために自分の道を離れた人は、そうしなかった人よりも肯定的な状態を経験した、という。
「危機は親切のための十分な機会を提供する」とフレデリクソンは語っている。「フェイスマスクやその他の器具を医療従事者に寄付することができる。健康であれば、切望されている血液を寄付することができる。このような利他的な行為は、援助を受けている人だけでなく、提供している人にも良いことであるのだ 。」
パンデミックのとき、より良い一日を過ごす方法として、研究チームが提案するのは以下の5項目である。 ●ソーシャルメディアでの受動的スクロールを最小限に抑える ●否定的な感情を受け入れる ●人と本当につながる ●自分を大切にする ●他の人を助ける
フレデリクソン教授は、「人々がつながりを保ち、助け合うことが、ふだん以上に重要である」とコメントしてる。
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