2020.6.30
, EurekAlert より:
先史時代の人類は、干ばつ時にアフリカから移住する時、生命を維持するために貝を食べたかもしれない、という米国ニューヨーク大学からの研究報告。
アフリカからアラビアへの先史時代の移動ルートを特徴付ける、現在は水没した紅海の海岸線近くの化石を調査した結果、この海岸が雨が降らず他の食糧資源が枯渇した時期に人類がアフリカから脱出するための食糧を供給したことが示唆されたという。
研究チームは、5,000年前の15,000個の貝を調査した。移動経路になった海岸線は、最後の氷河期後に水没し、貝はサウジアラビアのファラサン島近くから出土した。
この地域では貝は豊富で生態系の大きな影響を及ぼすことなく持続的に収穫でき、人々が生き延びる助けになっただろう、と研究チームは推測している。
「我々の研究結果は、紅海の海岸線に、先史時代の人々が通過するのに必要な資源があったことを示唆している」と筆頭研究者のニクラス・ハウスマン博士はコメントしている。
出典は『第四紀国際』。 (論文要旨)
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