2020.6.24
, EurekAlert より:
科学への多様性、公平性、包摂性の積極的な保護と支援を求めるゲッティンゲン大学など国際研究チームによるコレスポンデンス。
COVID-19のパンデミックの過程で、科学者は研究と教育の方向を変えたり、中断したり、キャンセルしたりする必要があるため、大きな課題に直面している。
ゲッティンゲン大学など国際的な科学者チームは、多くの科学者の不安定な状況を強調し、科学コミュニティ全体、特に指導的立場にある人々による、包括的な科学コミュニティを構築するための数十年にわたる努力を守るための集合的な努力を求める国際的な呼びかけを発表した。
このコレスポンデンスは『ネイチャー生態学&進化』誌に掲載された。
COVID-19パンデミックは、特に、任期付のポジションや一時的なビザに依存している、運営や家族のケアに責任がある、あるいは不利な社会集団、特に初期のキャリア研究者に属している科学者にとって、大きな課題である。
EUのレポートによると、同じ職能を担っている場合でも、研究職の女性の収入は男性のそれよりも17%少なく、マイノリティグループのデータは一般に利用できない。研究チームは、この危機が初期のキャリア研究者に与える影響を強調している。特に、科学において歴史的に過小評価されているコミュニティから来た者、すべての性別のマイノリティ、女性、途上国の研究者、および障害者を含む。
「この危機は、多くの科学的ポジションや国際協力を危険にさらすだけでなく、研究の生産性と革新性を明らかに高めている多様性も危険にさらしている。パンデミックの現在および長期の影響は、しばしば発展途上国の多くの科学者が克服するのが難しい。彼らの教育と研究は短期資金へのアクセスに依存しているからだ」と共著者でゲッティンゲン大学のカロリーナ・オカンポ=アリザ大学院生は述べている。
多様性、平等、包含は、現在の環境問題や課題と同じくらい国際的に革新的な視点を促進する。
「地球規模の気候変動や種の絶滅のような脅威に対する解決策を開発するには、科学コミュニティ全体による勇気ある行動が必要だ」と、筆頭著者でゲッティンゲン大学のベア・マース博士は強調している。
出典は『ネイチャー生態学&進化』。 (論文要旨)
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