2020.6.24
, EurekAlert より:
高齢者に対する運動介入は、大きなモビリティ障害を防ぐ上で有効であるようだ、という米国ウェイクフォレスト大学からの研究報告。
研究チームは、70-89歳の高齢者を対象に検討を行った。参加者は、研究開始前には週20分以下のエクササイズしかしていなかったが、400mを15分未満で歩けることから安全に研究に参加できると判断された。
参加者507名は、ランダムに2群に振り分けられた。運動群は、ウォーキングなどの有酸素運動を中心として、週150分の中程度から高強度の運動を達成することを目標として、センターベースの週2回のエクササイズセッションと週3-4日の家庭でのエクササイズ実施を目指した。参加者は平均2.5年にわたって本プログラムに参加した。
参加者は、Short Physical Performance Battery(SPPB)によって身体機能を評価され、アクティグラフ加速度計を装着して身体活動量の変化を測定した。
介入の結果、SPPBスコアと軽度身体活動量が有意に変化し、大きなモビリティ障害のリスク低下と関連していたという。
本研究結果は、身体機能と独立したライフスタイルを維持したい高齢者にとっては、より頻繁に移動することが良い出発点であることを示唆している、と研究チームは結論付けた。
出典は『米国老人医学会雑誌』。 (論文要旨)
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