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[運動]  口腔衛生はトップアスリートの成績向上に役立つ
2020.6.22 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

高フッ化物練り歯磨きの使用や歯間クリーニングなど簡単な口腔衛生対策を採用したエリートアスリートで、口腔の健康不良に関連するパフォーマンスへの悪影響が大幅に減少した、という英国ユニバーシティカレッジロンドンからの研究報告。

エリートアスリートにはかなりの割合で、虫歯、歯肉炎などの口腔疾患がみられ、これらの症状は健康とスポーツのパフォーマンスに悪影響を及ぼしていたという。

これに対処するために研究チームは、エリートアスリートに口腔の健康についてよりよく教育し、日常の口腔の健康を改善するための簡単な介入を提供することを目的とした行動変化プログラムを設計した。

研究チームは、グレートブリテンオリンピックチームからボートと自転車の選手、そしてプレミアシップラグビークラブのひとつグロスターラグビーから62名のアスリートを対象に検討を行った。

アスリートとサポートチームは、口腔の健康を改善するモチベーションの構築に焦点を当てた10分間のプレゼンテーション、および口腔保健の知識と最適な口腔衛生行動を実行するスキルの向上に焦点を当てたGBボートチームのザク・リー=グリーンをフィーチャーした3つの90秒の情報フィルムを視聴するよう求められた。

さらに、各アスリートは、虫歯(虫歯)や歯肉炎(歯肉炎)などの疾患をチェックするための口腔健康診断を受けた。その後、オーダーメードのフォローアップレポートと、カスタマイズされたアドバイスと、手動歯ブラシ、処方用フッ化物練り歯磨き、フロスピックを含む口腔衛生ツールキットが与えられた。少なくとも、朝のトレーニング前と夜の就寝前のブラッシングを含めて、1日2回2分間歯を磨くように依頼された。

アスリートの合計89%が4か月の研究を完了した。完了時に、アスリートは、口腔健康知識アンケートに記入し、フォローアップ歯肉(口腔疾患)評価を受け、口腔健康キットを評価するように求められた。

解析の結果、この行動変化モデルが自己申告によるマイナスのパフォーマンスへの影響の減少と口腔の健康行動の改善の両方に関連していることが明らかになった。

アスリートは処方強度のフッ化物練り歯磨きの使用を8(12.9%)から45(80.4%)に増やし、歯間洗浄補助剤の週に少なくとも2-3回の使用を10(16.2%)から21(34%)に増やした。93%のアスリートは、口腔の健康状態を変えるための主要な動機として、口腔の健康状態が悪いことに起因する身体の炎症を避けたいという願望を挙げている。

さらに、本行動変化プログラムの結果、アスリート全体の平均OSTRCスコア(病気やけがを監視するために開発されたもの)が(100のうち)8.73から2.73に減少した。これは、口腔の健康とスポーツのパフォーマンスに関連する問題の統計的に有意な減少を示している。

さらに、口腔の健康状態によるスポーツへの悪影響がないことを意味する0(ゼロ)スコアを報告したアスリートの数(割合)は、ベースライン時の32(51.6%)から、終了時の54(98.2%)に増加した。

GBボートチームの一員で歯科医でもあるザク・リー=グリーンは「アスリートとして我々は最高のパフォーマンスを引き出すためにぎりぎりの努力を重ねており、口腔の健康維持は、しばしば見逃されがちな領域の最高の見本である」とコメントしている。

出典は『BMJオープン・スポーツ&エクササイズ医学』。 (論文要旨)      
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