2020.6.19
, EurekAlert より:
一般に飲んでも良いとされる軽度の飲酒でも、入院と死亡のリスクが高まるようだ、というカナダ・ビクトリア大学からの研究報告。
カナダ政府の飲酒ガイドラインでは、女性は週10杯以下、男性は15杯以下が推奨されている。
けれども研究チームがカナダのブリティッシュコロンビア州で、飲酒に起因する死亡と障害について調査した結果、飲酒に起因するがんで死亡するケースの50%以上が、推奨量以下の飲酒者で発生していた。
飲酒に起因するすべての死亡でも、38%の人が推奨量以下の飲酒量だったという。
ただし、女性の場合には、適度の飲酒は、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病による死亡リスクに保護的に働く場合もあったという。だが、男性にはそのような現象は見られなかった。
研究チームは、多くの国々で発表されている飲酒ガイドラインの推奨値は、健康的な決断を支援するには高すぎる可能性があるとしている。
「飲まないこと。飲むなら1日1杯にすること。これである」と主任研究者のアダム・シュレク博士はコメントしている。
出典は『アルコール・薬物研究雑誌』。 (論文要旨)
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