2020.6.19
, EurekAlert より:
Camelina sativa油と魚油は共にオメガ-3系脂肪酸が豊富だが、各々の健康効果は異なり、C. sativa油は心血管系の健康に有害な脂肪酸誘導体の生成を減らすとともに、酸化ストレスに対する防御効果もあるようだ。他方、魚油は血中の炎症を和らげる脂肪酸誘導体を増やすという。東部フィンランド大学の報告。
研究チームは、空腹時血糖が高めの43-72歳の男性を対象に12週間にわたってC. sativa油または魚油の効果を検討する介入試験を行った。
C. sativa油も魚油も、血中のオメガ-6系脂肪酸であるアラキドン酸濃度を低下させたが、C. sativa油は、アラキドン酸の誘導体である有害なメディエータも低下させた。魚油は炎症を抑える誘導体を増加させた。
研究チームは、従来の血中脂肪酸濃度だけでなく、種々のメディエータとしての誘導体の効果にも関心を持っており、今回の結果がそのための第一歩になったと述べている。
出典は『プロスタグランジン、ロイコトリエン、必須脂肪酸』。 (論文要旨)
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