AIアルゴリズムは画像、テキスト、音声認識で人間よりも卓越した能力を示しているが、今回、AI深層加齢時計によって腸内細菌叢から本当の年齢が分かる方法を確立した、という米国ハーバード大学とインシリコ医学からの研究報告。

深層加齢時計は、画像、ビデオ、音声、血液性科学、遺伝子・たんぱく質発現、MRIなど種々のデータタイプを使用して、人間の生物学的年齢を予測するAI技術である。今回研究チームは、新たに深層マイクロバイオーム加齢時計を検証した。

研究チームは、1,100種類以上の腸内細菌の組み合わせを使用して、相互検証された方法で深層ニューラルネットワークをトレーニングした。その結果、独立したデータセットにおいて、5.9年から6.8年の平均誤差で、宿主（ヒト）の年齢予測が可能になった。

「この新しいマイクロバイオーム加齢時計は世界初のものである。当初、構築はほとんど不可能に思えたものだ。概念検証の最初のデモまで改良と検証に2年かかった。今後の寿命研究に使われることを願っている」とインシリコ医学のCEOであるアレックス・ザボロンコフ博士はコメントしている。