2020.6.18
, EurekAlert より:
身体活動により、少なくとも390万の早死が世界中で毎年回避されているようだ、という英国ケンブリッジ大学の報告が『ランセットグローバルヘルス』誌に発表された。
研究チームは、我々がしばしば運動しないことのネガティブな健康影響に焦点を当て過ぎていると主張している。我々は身体活動の達成を祝うべきであるのだ。
168か国から、WHOが世界的に推奨している、週150分以上の中程度有酸素運動か75分以上の高強度運動あるいはその組み合わせを満たす人口の割合を示す先行研究が集められた。その割合は国ごとに異なっており、クウェートの33%からモザンビークの94%まで様々であった。
これらのデータを、活発な人に不活発な人に対する早死の相対リスクと結合して、研究チームは、身体活動をすることによって防止される早死の割合を推定した。
解析の結果、身体活動によって、早死の件数は平均15%低下することが明らかになった。女性は14%、男性は16%だった。これは1年あたり約390万人の命が救われることに相当するという。
「我々は十分に運動しない場合にどうなるか、というマイナスの面を見ることに慣れているが、スポーツやフィットネス、散歩などによって救われた命の数に焦点を当てることによって、すでに達成されたことについての良いニュースを語ることができる」と主任研究者のテッサ・ストレイン博士はコメントしている。
出典は『ランセットグローバルヘルス』。 (論文要旨)
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