2020.6.18
, EurekAlert より:
COVID-19パンデミック下における高齢者の孤独は不安、抑うつといった精神症状とトラウマ症状を増加させた、というイスラエルのバーイラン大学とハイファ大学の共同研究報告。
研究チームは、高齢者という、COVID-19のリスクの性質から他の年齢集団比べてより厳密に自己隔離を行ったであろう集団に焦点を当てたという。平均年齢69.58歳の277名のイスラエル人を対象に、孤独、不安、抑うつなどについてウェブベースのアンケートを実施すると共に、自分が何歳と感じているかを報告してもらった。
データ解析の結果、孤独感が精神症状に及ぼす影響は、歴年齢よりも年寄りだと自分で感じている人々に最も強く現れ、歴年齢よりも若いと自分で感じているは孤独感に関連した精神症状は弱いものだったという。
「高齢者の自分の老いに対する認識は、実際の年齢(歴年齢)よりも健康に重要である可能性があるようだ」と主任研究者のアミット・シュライラ教授は語っている。
出典は『米国老人精神医学雑誌』。 (論文要旨)
|