2020.6.10
, EurekAlert より:
閉経期の女性は筋量が減少するが、身体活動にはそれを抑える効果がみられるようだ、というフィンランド・ユヴァスキュラ大学からの研究報告。
中年期以降、女性は閉経期のホルモン変化を経験する。特にエストラジオールの減少が筋量の低下の原因になるのではないかと考えられている。
研究チームは、47歳から55歳の234名の女性を対象に閉経期における除脂肪量、筋量の変化を検討した。ホルモン濃度が測定され、体組成はDXAとCTスキャンを用いて測定された。身体活動量は、自己申告と加速度計で測定された。筋肉繊維の性質は筋バイオプシーで測定された。
その結果、除脂肪体重の有意な観察されたという。閉経状態は除脂肪体重の有意な予測因子であり、身体活動も、除脂肪体重に有意に寄与することがわかったという。
閉経期の状態は筋量損失に関連するが、身体活動は骨格筋の維持に有益であるようだ、と研究チームは結論付けている。
出典は『臨床医学雑誌』。 (論文要旨)
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