2020.6.10
, EurekAlert より:
気難し屋の子供の親は、子供の良好な食習慣を形成するために特別の注意を払わないといけないかもしれない。こうした子供は食物と不幸な関係を発展させやすいのだという。ノルウェイ科学技術大学からの研究報告。
気難しさはしばしば怒りと同一視されるが、もっと多くのものを含んでいる。気難しさは子供が周囲と彼自身を取り扱う基本的な方法である。それは彼の個性の前駆体なのである。
研究チームは、800人の子供を対象に、彼らが4歳、6歳、8歳、10歳のときに、両親に子供たちの食生活と気難しさについて聞いて、気難しさが食生活の進化を予測できるかどうかを調べた。
その結果、我々がしばしば気難しさと考えるもの(たとえば、すぐに欲求不満になる、他の人よりも気分が変動し易い)がある子供は、不健康な体重増加と好き嫌いの多い食事につながる可能性のある食習慣に特になり易いことが明らかになったという。
彼らは、ずっと感情的に食べることを止めず、満腹でも食べ物がある限り食べ続け、好き嫌いも多くなりがちである。気難し屋の子供はまた、後年拒食的になり易い。つまり、悲しかったり、落ち付かなかったり、怖かったり、怒っていたりする時に食べる量が低下する。
気難し屋の子供が不健康な食習慣を発達させやすいことを考えると、彼らの両親が健康的な食事をサポートすることに特に注意を払うことが重要である、と研究チームはまとめている。
出典は『食欲』。 (論文要旨)
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