2020.6.9
, EurekAlert より:
豪州では6か月の完全母乳を実施する母親は34.4%に過ぎないようだ、という豪州クイーンズランド大学からの研究報告。国際的には50%が目標とされている。
研究チームは、豪州女性健康縦断研究の参加者から2,888名近くの女性と5,340名の子供のデータを解析した。
その結果、6か月間の完全母乳(厳密に母乳だけで育てる)だった子供の割合は34.4%に過ぎず、3.9%は母乳なし、6か月未満が20.8%、6か月母乳哺育したが人工乳を併用が6.8%、固形食を併用が24.5%、人工乳と固形食が9.7%だった。
母乳哺育が6か月未満の母親は、学歴が低い、肥満である、喫煙する、都市部在住、といった傾向が、完全母乳の母親に比べて、みられたという。
母乳哺育をしなかったあるいは6か月未満で中止した理由の主なものとしては、充分に母乳が出ず授乳が困難(ラッチ問題など)だった。
「授乳に関する情報は、母乳哺育と人工乳の間で二極化される傾向があるが、実際にはそれほど単純ではなく、6種類の異なる授乳パターンが見られた」と筆頭著者のカトリーナ・モス博士は述べている。
出典は『母乳哺育雑誌』。 (論文要旨)
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