2020.6.8
, EurekAlert より:
身体活動が乳がんを予防するメカニズムには、miRNAが含まれているようだ、という伊ジェノヴァ大学からの研究報告。
細胞外のmiRNAのレベルを血漿検体を用いて、構造化エクササイズの前後に分析した。1,900種類のmiRNAが見つかりそのほとんどが変化したmiRNAだったという。乳がんの進行に含まれる2つのmiRNAの異なる発現(mi R-206の上方制御、anti-miR-30cの下方制御)は、運動によるもっとも劇的な効果だったという。
これらの生物学的な効果は、MCF-7ヒト乳がん細胞で検討された。
これらのmiRNAの血中測定は、乳がん予防のための非侵襲的な方法になり得るという。
アレッサンドラ・プリエロ博士は言う。「本研究は、miRNA調節が構造化エクササイズががんに対して予防効果を発揮する特異的な分子メカニズムであることの証拠を提供するものである。これら2つのmiRNAを乳がん予防に使用する可能性は興味深いものだ。」
出典は『腫瘍標的』。 (論文要旨)
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