2020.6.5
, EurekAlert より:
40代の人でもフレイルに対して注意が必要だ、という豪州フリンダース大学からの研究報告。
研究チームは、40-49歳の45%にプレフレイルが見られることを報告した。これは70-75歳と同じ割合である。40代前後でプレフレイルの段階にある人々は、健康状態の悪化とフレイルを避けるために注意が必要であるという。
「あなたは70代80代にフレイルになることに決まっているわけではない。年齢は関係がない」と筆頭著者のシュー・ゴードン教授は言う。「健康な加齢の介入と自己管理は遅くとも40代で始めるべきだ。」
プレフレイルの兆候としては、体幹部の動的安定性が悪い、四肢の筋力が低下、身体のバランスが悪い、足の感覚が低下、低体重、骨盤底問題、低栄養、などがある。
プレフレイルからフレイルに繋がる因子としては、精神状態の悪化(独居)、強い精神的苦痛、肺機能の低下、睡眠問題などがある。
多くの改善策がオンラインで利用可能である、と共著者のアンソニー・メーダー教授は述べている。「自己隔離期間中に在宅で働く人々は、自分の健康、習慣を再評価する機会を得て、日常生活や家をより住みやすい場所にし、その過程で長生きする方法を模索することができる。」
出典は『BMC老年医学』。 (論文要旨)
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