2020.6.4
, EurekAlert より: 
流産の経験のある女性においては、高いレベルの身体活動は、妊娠初期の妊娠喪失のリスク上昇に関連するようだ、という米国マサチューセッツ大学からの研究報告。
研究チームは、『妊娠・周産期におけるアスピリンの影響』臨床試験のデータを解析した。ここには2007年から2011年に1-2回の妊娠喪失を経験した18-40歳の女性が含まれていた。
妊娠検査薬で妊娠が判明した女性785名のうち、188名が妊娠喪失を経験した。そのうち55名は生体試料のhCG検査でのみ検出されたサブクリニカルな喪失だった。
データ解析の結果、週7.7メッツ・時の身体活動をしていた女性に比べて、27.8メッツ・時の身体活動をしていた女性では、2.06倍、95.7メッツ・時の身体活動をしていた女性では、1.92倍、妊娠喪失のリスクが高かったという。
「我々の結果は、流産を経験している女性にとって、着床期間中の高い運動負荷が、妊娠喪失のリスクの増加に関連している可能性があることを示した先行研究の結果と一致している」と責任研究者のブライアン・ウィットコム准教授はコメントしている。
出典は『生殖力と不妊』。 (論文要旨)
|