2020.5.21
, EurekAlert より:
26種の一般的に見られる病態(糖尿病、高血圧など)とアルコール摂取レベルの関係が、270万人の患者の電子医療記録の解析から明らかにされた。米国健保組合大手カイザーパーマネンテからの研究報告。
研究チームは、2014年1月1日から2017年12月31日までにプライマリケアを受診した2,720,231名の成人(52.9%が女性、48.1%が白人、32.5%が18-34歳)の横断調査によって、26種類の病態とアルコール摂取レベルの関連を解析した。
269,379名(9.9%)の患者が不健康的なアルコール摂取習慣があると回答した。26種類の病態を有する患者は、それ以外の患者に比べて、アルコール摂取が少ない傾向が見られた。
けれども、アルコール摂取習慣があると回答した患者のうち、糖尿病、高血圧、COPD、心房細動、がん、慢性肝疾患、外傷、中毒の患者については、推奨ガイドラインの量以上にアルコールを摂取すると回答する傾向が高かったという。
医療従事者は、ある種の病態にある患者でより高いアルコール摂取が見られることに留意し、不健康的なアルコール摂取習慣を制限することを考慮すべきであろう、と研究チームは結論付けている。
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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