2020.5.18
, EurekAlert より: 
飽和脂肪の多い食事を1回摂取するだけで、我々の集中力は低下するようだ、という米国オハイオ州立大学からの研究報告。
研究チームは、51名の女性を対象に、飽和脂肪の豊富な食事または脂肪分をひまわり油(不飽和脂肪が豊富)に置き換えた食事のどちらかを摂取後の注意力を検査した。
その結果、飽和脂肪食を食べた後は、不飽和脂肪食を食べた後に比べて、検査成績が悪化したという。
研究チームはまた、リーキーガット(漏出性腸)と呼ばれる病態が結果に影響を与えたかどうかを調べたところ、血流中に腸内細菌が入り易いリーキーガット女性は、どちらの食事を食べても注意力検査のパフォーマンスが低下したことを発見した。
ただ1回の食事で集中力がいかに低下するかに、研究者は目を見張ったという。
「ヒマワリ油には飽和脂肪は少ないが、もちろん脂肪が多い。用いたどちらの食事も高脂肪食であり潜在的な問題があるため、低脂肪食と比較するとさらに差が大きくなる可能性があるだろう」と筆頭研究者のアネリス・マディソンは述べている。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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