2020.5.7
, EurekAlert より:
食品の表示義務は、フルーツジュースと加糖飲料を区別するのに十分とはいえないようだ、という米国ニューヨーク大学からの研究報告。
ジェニファー・ポメランズ助教授ら研究チームは、年間売り上げ1千万ドル以上の小児用ジュース飲料について、その表示ラベルと成分を調査した。
39種類のフルーツポンチ風味飲料が見つかり、それらは様々な量の果汁を含んでいた。7種類は100%果汁、11種類は希釈果汁(果汁と水)、8種類は果汁を含み(100%未満、2%以上)砂糖または低カロリー甘味料が添加されているもの、8種類は果汁を殆ど含まず(2%未満)フレーバーと砂糖または低カロリー甘味料が添加されているもの、5種類は自身を水と呼んでいるが殆ど果汁を含まない飲料と成分組成が類似しているもの。
FDAでは100%果汁の場合、添加甘味料についてラベルに表示するよう求めているが、100%未満のものには要求していない。それが種々の誤解を招く表示ラベルに現れていると研究チームは述べている。
果汁が全く含まれていなくても、パッケージ前面に果物の写真があったり、ラベルに19種類の果物の名前があるが、果汁としてはリンゴしか含まなかったりした。全体の45%未満が、画像に表示された果物の果汁を含んでいたが、37%以上が、画像に表示された果物の果汁を一切含んでいなかったという。
出典は『米国公衆衛生雑誌』。 (論文要旨)
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