2020.4.30
, EurekAlert より:
地球規模の緊急事態に際してのジェンダーに基づく暴力の増加することが示唆されている。米国コロンビア大学の研究における初期のエビデンスによれば、COVID-19パンデミックについても同様であるようだ。『生命倫理』誌に発表された。
中国からの初期の結果では、家庭内暴力が劇的に増加したことが示唆されている。たとえば、中国の湖北省の警察署は、2020年2月にCOVID-19検疫中に3倍の家庭内暴力の報告を記録した。他の報告では、刑務所でのCOVID-19の発生により、警察は加害者の介入と拘留に消極的だったことが示唆されている。
研究者らは、COVID-19への取り組みに女性の声を取り入れるのに遅すぎることはない、と指摘している。
●政府は、ジェンダーへの配慮を対応に組み込むことができる。 ●テクノロジーを活用して、女性が最も必要なときに必要なサービスを受け続けられるようにする。たとえば、緊急サービスと被害者サポートは、テキスト、電話、オンラインサービスを介して維持できる。 ●遠隔医療は、避妊薬と妊娠中絶薬へのアクセスを女性と女児に提供するための代替かつ安全な方法と見なされるべきである。
「女性の役割を認識し、評価し、サポートし、グローバルヘルスガバナンスで発言することは、意図しない結果を回避し、弾力性のある医療システムを構築し、性別、人種、階級、地理的に交差する不平等や脆弱性を減らすのに大いに役立つ」と筆頭研究者のニーツ・ジョン助教授はコメントしている。
出典は『生命倫理』。 (論文要旨)
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