2020.4.28
, EurekAlert より:
短い6時間の絶食でも、雌マウスは雄マウスよりも肝臓に多くの脂肪を蓄積するが、その利用も雌のほうが効率的なようだ。豪州シドニー大学の研究。
研究チームは、マウスを4週間にわたって毎晩6時間絶食させた。これはヒトの昼間の絶食に相当するという。
いくつかの側面においては、雄と雌は短時間の絶食に同じ応答を示し、どちらも食物摂取量、除脂肪体重、グルコース代謝を変化させたが、雄がより多く食べ大きく成長して肝臓が大きくなると両者の違いが現れたという。
共同研究者のテレーズ・フレイレは言う。「雄と雌の重要な違いは肝臓で見られた。肝臓の死亡蓄積と利用と雄と雌で異なっていた。」
4週間にわたった短時間絶食を続けた後、雌マウスは雄と比較してより多くの肝脂肪を蓄積したが、利用効率も高まった。これは絶食が肝臓の健康の観点から女性により有益である可能性を示唆するものであるという。
筆頭研究者のサマンサ・ソロン・ビエ博士は、「雄と雌の絶食に対する異なる反応から、前臨床試験において両性を含めることの重要性を強調している」とコメントしている。
出典は『生理学雑誌』。 (論文要旨)
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