2020.4.24
, EurekAlert より: 
地中海型食事と眼疾患に関する二つの大規模な疫学研究から、食事が認知機能の低下を遅くすることが明らかになった、という米国国立眼病研究所からの研究報告。
研究チームは、加齢関連眼疾患研究(AREDS)とその後継研究AREDS2のデータを解析した。どちらも約4千人の参加者を含んでいた。研究開始時に食事調査が実施された。AREDSでは5年後に認知機能が検査され、AREDS2では、開始時、2年、4年、10年後に検査された。
データ解析の結果、AREDSでは地中海型食事スコアが高い参加者は、認知機能障害のリスクが低下することが分かった。魚、野菜の摂取が多い者に最大の保護効果が認められた。AREDS2でも10年後に、魚の摂取量が最も多かった者が、認知機能の低下が最も遅かったことがわかった。
個人間の地中海型食事スコアの違いはわずかであり、日常的にその違いはわからないが、人口レベルでは、認知機能が食事に依存していることが明確に示されている、と主任研究者のエミリー・チュー医師はコメントしている。
出典は『アルツハイマーと認知症』。 (論文要旨)
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