2020.4.21
, EurekAlert より:
中年期以降でも女性が脳卒中のリスクを下げるのに遅いことはない、という研究報告。禁煙、運動、減量によってそれは可能であるようだ。米国ハーバード大学からの研究報告。
研究チームは、看護師健康研究の参加者で、平均52歳で参加した約6万人余りの女性を平均26年に渡って追跡調査し、脳卒中に及ぼす、禁煙、毎日30分以上の運動、肥満の場合の減量の影響について検討した。
また、魚、ナッツ類、全粒穀物、果物、野菜を多く、赤肉を減らし加工肉を摂らず、飲酒も少なくするという。健康的な食生活の影響についても検討した。
その結果以下のようなことが明らかになったという。 ●生活習慣に変化のなかった女性の4.7%が脳卒中に罹患した ●禁煙、運動、減量を行った女性では、脳卒中のリスクが25%低かった ●健康的な食事への変更を行った女性は、脳卒中のリスクが23%低かった。
研究チームでは、魚とナッツ類の摂取を増やし非加工赤肉の摂取を減らした女性では、脳卒中のリスクが、運動、禁煙、減量ほどではないが、低下することも発見したという。
本研究は観察研究であり、対象者は大部分が白人の中年女性であるものの、他の研究結果などを併せて考えるに、この効果は男性にも一般化できるだろうと考察している。
「1日30分以上の運動は、脳卒中のリスクを20%下げるだろう」とのことである。
出典は『脳卒中』。 (論文要旨)
|