2020.4.16
, EurekAlert より:
マットピラティスは、高血圧、早期血管合併症リスクを有する若年の肥満女性において、心血管を改善させるようだ、という米国、メリーマウント大学等からの報告。
これまでピラティスの心血管系へのメリットについては、エビデンスが不足していた。そこで、研究者らは、慢性疾患の既往歴がない、非喫煙者、血圧高値、BMI30〜40kg/m2の若年女性を28名対象に、12週間のマットピラティスの効果について調査した。対象者は、無作為に、マットピラティス群か、運動無し群に分けられた。定期的な運動として、週に3回、1時間(ウォームアップとストレッチ10分、マットピラティス40分、クールダウン10分)のトレーニングを行った。介入の前後に、動脈硬化、上腕および大動脈血圧、体脂肪の割合等を評価した。
結果は、マットピラティスにより、動脈硬化と大動脈血圧等の血圧が有意に低下したという。
「肥満者では、有酸素運動とレジスタンス運動への遵守は低かった。マットピラティストレーニングは、若年の肥満女性に対し、高血圧、心血管疾患のイベントの予防に対する効果的な運動の代わりになる可能性がある」と研究著者は述べている。
出典は『米国高血圧症雑誌』。 (論文要旨)
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