2020.4.8
, EurekAlert より:
長期間の大量飲酒は、ウエストサイズの上昇と脳卒中リスク増加と関連しているようだ、という英国ユニヴァーシティカレッジロンドンからの報告。
今回の研究では、長期にわたる大量飲酒と心血管疾患を含む様々な健康指標との関連性を調査したという。
研究者らは、1985年から88年以降、英国の公務員から情報を収集したホワイトホールUのコホートのデータを使用した。対象者は4820名(59歳から83歳、平均年齢69歳、75%が男性。研究開始時の年齢は34歳から56歳)である。大量飲酒は、10年毎にAUDIT‐C スコアを計算しスコアが5以上である者と定義し、@大量飲酒無し、A大量飲酒(50歳までに止めた)、B大量飲酒(50歳後に止めた)、C現時点で大量飲酒、D一貫して大量飲酒(10年毎の調査のどの時点でも大量飲酒)、の5グループに分けて調査した。
結果は、長期の大量飲酒は、晩年の高血圧、肝機能低下、脳卒中リスク増加、ウエスト周囲、BMIの上昇に関連したという。共変量で調整後も、長期の大量飲酒者(D)は、大量飲酒無し(@)と比し、大量飲酒を50歳までに止めた者(A)では1.17p、大量飲酒を50歳後に止めた者(B)では1.88p、現在の大量飲酒者(C)では2.44p、一貫して大量飲酒者(D)では3.85pウエスト腹囲が大きかった。
「これまでの研究は、1時期の摂取状況にのみ焦点をあてていたが、飲酒の累積的な影響がわからない可能性がある。今回の研究成果は、長期間の飲酒習慣の影響に対する重要性を高める」と著者は述べている。
出典は『中毒』。 (論文要旨)
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