2020.3.23
, EurekAlert より:
運動中の過剰な水分補給が運動誘発性低ナトリウム血症(EAH)の主要な原因であるという。米国荒野医学会はガイドラインをアップデートし、アスリートに必要最小限の水分摂取によって過度の水分補給を防止するように呼びかけた。
EAHは一般に、135 mmol/L(135 mEq/L)未満のナトリウム濃度として定義され、120 mEq/L未満が重度である。症状には、吐き気、嘔吐、頭痛、短期記憶喪失、錯乱、嗜眠、精神状態の変化、昏睡、発作、および/または呼吸困難が含まれる場合があり、その一部は他の医学的状態と混同される可能性があるという。
「重要なことは、ひとつの推奨ですべての水分過剰を防止できるわけではないことだ。さまざまな運動レベル、湿度、気温による発汗の違い、体格、体内水分量に合わせて考える必要がある。けれども、大部分の人にとっては、渇きの応じて水分補給することがEAHを防止する助けになると思う」と研究者はコメントしている。
出典は『野生と環境医学』。 (論文要旨)
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