2020.3.23
, EurekAlert より:
高齢者は昼食に、パンなどの質の低いたんぱく質源からたんぱく質を摂ることが多いようだ、という英国バーミンガム大学からの研究報告。
研究チームは、英国バーミンガム地域在住の参加者の食生活について横断的調査を実施した。参加は3つの年齢層(平均年齢は、若者で23歳、中年者で51歳、そして高齢者で77歳)に分けて各々40名ずつ選ばれた。全員が3日間の食事日記をつけ、摂取したすべての食品をひとつひとつ秤量した。
参加者の食行動パターン、特にたんぱく質の摂取パターンについて調べたところ、1日を通じてたんぱく質摂取を18種類のパターンに分類することができたという。
特筆すべきは、高齢者が若者や中年者と比べて、低品質のたんぱく質源、たとえばパン、から昼食にたんぱく質を主として摂取する傾向がみられたことだった。
だが、各年齢層の平均たんぱく質摂取量は、若者105.1g、中年者97.0g、高齢者83.4gであり、おおむね所要量は満たしていたという。
研究チームは、朝食と昼食においてたんぱく質摂取を増やすことが、加齢関連の筋量損失を抑える助けになるだろう、と結論付けている。
出典は『栄養学の最前線』。 (論文要旨)
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