2020.3.18
, EurekAlert より:
心血管が健康な状態が長く続くと、慢性疾患、死亡リスクが低下する可能性があるようだ、という米国ボストン大学医学部等からの報告。喫煙習慣がない、健康的な食事をする、定期的に運動をする、健康的な血圧、血糖値、コレステロールレベルの維持、普通体重の維持する時間が長いほど、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病、心血管疾患等の疾患を発症する可能性が低い、成人期初期に死亡する可能性が低いようだ。
研究では、フラミンガム心臓研究のデータを使用して、約16年後の病気や死亡の発症を評価したという。
結果は、中年期、健康的なライフスタイルが長くなると、その後、特定の疾患を発症する可能性が低くなったという。対象者が5年毎に理想的な心血管の健康であった者は、心血管の健康状態の悪かった者と比して、高血圧を発症する可能性は約33%低く、糖尿病、慢性腎臓病、心血管疾患を発症する可能性は約25%低く、死亡する可能性が約14%低かった。
「我々の結果は、成人期、心血管の健康が良好な状態で長く過ごすことは、有益である可能性があることを示唆している。全体的に、我々の調査結果は、ライフコースを通して、健康的行動を促進することの重要性を強調している」とバネッサ・サンサキス博士は述べている。
出典は『JAMA心臓病学』。 (論文要旨)
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