2020.3.11
, EurekAlert より: 
乳製品の摂取が増加すると、乳がんのリスクも増加するという、ロマリンダ大学アドベンティストヘルスサイエンスセンター等からの報告。毎日1杯というわずかな量でも飲み続けると、乳がんの発症率がおよそ50%増加する可能性があるという。
研究対象者は、北米の女性約53,000(がんの罹患なし)であり、およそ8年間フォローしたという。食事摂取量評価は、食物摂取頻度調査によって行い、24時間思い出し法も繰り返し調査を行った。ベースライン時、人口統計、乳がんの家族歴、身体活動、アルコール摂取、ホルモンや薬物使用、乳がんスクリーニング、出産歴、婦人科的事項歴等について質問紙により調査を行った。
結果は、1日当たりわずか1/4/〜1/3カップの乳製品を摂取すると、乳がんリスクが30%程度増加したという。1日1杯まで摂取するとリスクは50%まで上昇し、1日に2〜3杯摂取するとリスクはさらに70〜80%増加した。
現在の米国の食事ガイドラインでは、1日3杯の牛乳を推奨している。「今回の研究から得られたエビデンスは、この推奨を慎重にみるべきであることを示唆している」とフレーザー氏は述べている。
出典は『国際疫学雑誌』。 (論文要旨)
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