2020.3.6
, EurekAlert より:
シンガポールのデューク-NUS医学校が主導した高血圧管理を改善するための多国介入試験は、臨床的に意味のある血圧低下を患者にもたらした。『ニューイングランド医学雑誌』に発表された。
COBRA-BPS(血圧管理とリスク減衰-バングラデシュ、パキスタン、スリランカ)は、多要素介入の効果を検証したクラスタランダム化臨床試験であり、2年間にわたって東南アジア3か国の30地域で2,550人の高血圧患者を対象に実施された。
研究の結果、介入群は対照群に比べて、平均収縮期血圧を5 mmHg多く低下させた。同様に拡張期血圧、血圧管理も介入群で良好であった。介入によって降圧剤と脂質低下剤の順守率が高まり、自己申告による健康のいくつかの側面が改善された。心血管疾患による死亡リスクの減少の傾向もみられたという。
「地域共同体レベルでの収縮期血圧の持続的な5 mmHgの低下は心血管疾患による死亡および障害リスクの約30%の低下につながる」と研究者はコメントしている。
出典は『ニューイングランド医学雑誌』。 (論文要旨)
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