2020.3.2
, EurekAlert より:
果物・野菜類の摂取が低く、体脂肪が高いと不安症と関連するようだ、というトロント大学等からの報告。他に、性別、婚姻状況、慢性的な痛み、家族形態、慢性的な健康状態の数も不安症と関連したという。
今回の研究では、老化に関するカナダの縦断研究のベースライン時のデータを使用し、カナダ生まれの者と移民における不安障害有病率の差異を検討するために、ロジスティック回帰分析を用い社会経済的、健康関連、栄養状況について調整を行ったという。対象者は、26,991名の男女(45〜85歳)である。
結果は、自己申告による医師から診断された不安症の有病率は、総数では8.5%、移民では6.4%、カナダ生まれの者では9.3%と、移民で低率を示したという。不安障害のリスク要因として、若年齢、女性、独身、低収入、多疾患罹患状態、慢性的な疼痛、生涯喫煙歴、BMI18.5より下、体脂肪26%以上、果物と野菜の摂取(1日3サービングより下)、ペストリー消費(1日1個より上)が認められたという。
「世界の人口の10%は不安症に苦しむと推定されている。我々の結果は、社会経済的状況、栄養状況のリスク要因に焦点をあてることは、移民を含む中高年の不安症の負担を最小限に抑えることに役立つことを示唆している」とカレン・デイヴィソン氏は述べている。
出典は『国際環境研究公衆衛生雑誌』。 (論文要旨)
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