2020.2.13
, EurekAlert より:
妊娠中の空腹時血糖値が高いことは、負荷後血糖値が高いことより、高血圧障害・在胎不当過大の強力な予測因子であるようだ、というアルバータ大学等からの報告。これは、妊娠糖尿病の薬物治療が行われた場合でも改善されないという。
研究では、2008年から2014年、アルバータ州において、妊婦250,000人の健康記録を調査したという。対象者のうち、約13,000名が妊娠糖尿病と診断され、約4,000名は空腹時血糖値が5.3 mmol/L以上、約8,800名は、食後1時間およびまたは2時間値の上昇が認められた。
結果は、食後血糖値高値より、空腹時血糖値が高いと、合併症に直面する可能性が高かったとう。空腹時血糖が高いと、在胎不当過大リスクが2.6倍、妊娠高血圧リスクが1.5倍高かった。また、誘発分娩、帝王切開、早産の可能性も高かったという。さらに、空腹時血糖値が高い場合、インスリンやメトホルミンなどの糖尿病治療薬が投与されても、有害な結果が持続したままであった。
「空腹時血糖値の高い女性が、治療に対して反応が低く、非常に重要な問題となっている」とカウル氏は述べている。
出典は『糖尿病医学』。 (論文要旨)
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