2020.1.28
, EurekAlert より:
クルミの摂取は、良好な腸内細菌を増加させるようだ、という米国ペンシルバニア州立大学からの報告。また良好な腸内細菌が心臓の健康にも貢献する可能性があるかもしれないという。
研究では、過体重、肥満者42名(30〜65歳)を募集した。研究前に、対象者は、2週間、アメリカの平均的な食事を摂取した。その後、対象者を3つのグループ(@クルミを含む食事(2.7%アルファリノレン酸(ALA))、Aクルミを含まず、クルミの脂肪酸にマッチさせた食事(2.6%ALA)、Bクルミを含まず、ALAをオレイン酸に置き換えた食事(0.4%ALA)である)に無作為に割りあてた。腸内細菌叢の評価は、食事前後、糞便サンプルを収集した。
結果は、健康的な食事の一部としてクルミを毎日摂取すると、健康促進に役立つ特定の細菌が増加したという。さらに、腸内細菌の変化は、心臓病のいくつかのリスク因子の改善とも関連していた。
一方で、他のクルミを含まない二つの食事後には、細菌と心臓病のリスク因子とのリスク因子との有意な関連性が認められなかった。
「今回の研究は、食事をわずかに変えただけでも健康に役立つことを示唆性している。健康的な食事の一部として1日2〜3オンスのクルミを摂取することは、腸の健康改善、心臓病のリスク減に良い方法である」とピーターセン氏は述べている。
「今回の研究は、クルミの腸の健康への影響について示唆し、クルミの健康上の利点についてのエビデンスを追加した。今後は、血糖値にどのように影響を及ぼすかについて興味を示している」とクリス・イーサートン氏は述べている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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