2020.1.22
, EurekAlert より:
地中海型食生活の順守は腎臓移植患者の腎機能の低下を抑えるかもしれない、という蘭フローニンゲン大学からの研究報告。
研究チームは、632名の腎臓移植患者(最低1年以上機能)に食事調査を実施して、9点満点の地中海型食生活スコアを計算した。
平均5.2年間の追跡調査期間中に、119名が腎機能の低下を経験した(76名は腎不全を発症した)。地中海型食生活スコアは、腎機能の低下と逆の相関がみられたという。2点下がるごとに腎機能低下リスクは29%低下し、腎不全リスクは32%低下した。
「地中海型食生活の心血管系及び腎臓への健康利益を証明する科学的なエビデンスが増加している。本研究において、我々は腎臓移植患者が高度に地中海型食生活を実践すると移植腎機能の低下が少なくなることを証明した」と主任研究者のアントニオ・ゴメス=ネト医師はコメントしている。
出典は『米国腎臓学会臨床雑誌』。 (論文要旨)
|