2020.1.10
, EurekAlert より:
低・中所得国の3分の1以上で、低栄養と肥満の両方が同時に問題となっており、それはサブサハラアフリカ、南アジア、東アジア、太平洋地域で顕著なようだ、という研究報告。
低栄養と肥満を同時に減らすための新しいアプローチが必要であるという。低栄養と肥満は、各国の食糧システムの急激な変化により結びつきが強まっている。『ランセット』誌に掲載された新しい4つのレポートによると、これは低所得国および中所得国で特に重要である。このような国々の3分の1以上が、特にサハラ以南のアフリカ、南アジア、東アジアおよび太平洋地域で、栄養不良の重複した形態を抱えていた(1990年代には123か国中45、2010年代には126か国中48)。
世界的に推定23億人近くの子供と大人が太りすぎであり、1億5000万人以上の子供が発育不良である。しかし、低所得国および中所得国では、これらの新たな問題が個人、家族、コミュニティ、および国レベルで重複している。新たな報告では、栄養不良の二重負担として知られるものの背後にある傾向と、それを引き起こす可能性のある社会的および食糧システムの変化、その生物学的説明と影響、およびそのすべての栄養不良に対処するのに最適な政策措置を探る必要がある、と述べられている。
研究チームは、1990年代および2010年代の低および中所得国の調査データを使用して、栄養不良の二重負担に直面している(つまり、人口の15%以上の人々が疲弊し、30%以上が発育不良、女性の20%以上が痩せ、そして、人々の20%以上が太りすぎである)国を推定した。
2010年代には、1990年代と比較して、世界で最も所得者の低い14か国で栄養不良の二重負担が新たに発生していた。ただし、1990年代に比べて、低所得国中の最も食の高い者に90年代以上に影響が及んでいた。研究者らは、これは、依然として発育阻害、疲弊、痩せに直面している最貧国での過体重の増加率を反映していると述べている。
出典は『ランセット』。 (論文要旨)
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