2020.1.9
, EurekAlert より:
活動的であることは、前立腺がんのリスクを軽減するようだ、という英国ブリストル大学からの研究報告。
既に、研究チームは、世界がん研究基金(WCRF)の報告から前立腺がんリスク因子を同定しており、今回はこのリスク因子に因果関係が見られるかどうかを、メンデルランダム化(MR)分析によって検討した。
対象者は、PRACTICALおよびGAME-ON/ELLIPSEの参加者で前立腺がん患者79,148名対対照者61,106名および悪性前立腺がん患者15,167名対対照者58,308名である。再現性の確認には、英国バイオバンクの前立腺がん患者7,844名と対照者204,001名のデータを用いた。
WCRFは、57の潜在的リスク因子を同定しており、そのうち22を一塩基多型を用いたMR分析に使用した。その結果、研究チームは、全前立腺がんリスクについて、以下の因子に因果性を認めたという。
●加速度計計測身体活動量(OR=0.49) ●血清鉄(OR=0.92) ●BMI(OR=0.90) ●一価不飽和脂肪酸(OR=1.11)
英国バイオバンクのデータによる再現分析でも、主分析の結果と同様の結果が得られたという。
なお、悪性前立腺がんについては、身長が高いことにがんリスクを低下させる効果がみられた(OR=1.07)。
出典は『国際疫学雑誌』。 (論文要旨)
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