2019.12.26
, EurekAlert より:
運動能力の高い女性は、心血管系疾患の死亡リスクが高いかもしれない、というスペイン、ア・コルーニャ大学病院からの報告。ユーロエコー2019での発表。
研究チームは、女性の運動中の活動量と心機能、および生存との関連性を調べた。研究には、冠動脈疾患の疑いがある、または冠動脈疾患であると診断され、トレッドミル運動、心エコー検査に紹介された4,714人の成人女性が含まれていた。
参加者は、トレッドミルで歩いたり走ったりして、徐々に強度を上げ、疲労するまで続けた。テスト中の心臓が引き起こす反応を撮影した。10 MET以上(良好な運動能力)を達成した女性を、10 MET未満(運動能力が不十分)を達成した女性と比較した。
追跡期間である4〜6年の間に、心臓血管死345人、がん死亡164人、その他の原因による203人の死亡があった。関係に影響を与える可能性のある要因を調整した後、METは、心血管疾患、がん、およびその他の原因による死亡リスクの低下と有意に関連した。
研究チームによれば、ほとんどの研究参加者が中年以上の女性であり、平均年齢は64歳、その8割が50歳から75歳の間であった。
研究チームは、運動テスト中の左心室(心臓のポンプ室の1つ)の機能を評価した。運動中に心機能が低下した患者は、追跡調査中に心血管疾患による死亡の可能性が高かった。運動中の心機能の差が、がんまたはその他の死因に影響する可能性は予測できなかった。
|