2019.12.23
, EurekAlert より:
乳がん診断後に身体活動をする女性は死亡リスクが下がるかもしれない、という独ハイデルベルクにあるドイツがん研究センターからの研究報告。
研究チームは、2,042名のドイツ人乳がん患者(50-74歳)を対象に、2002-2005年から、途中2009年の調査をはさみ2025年6月まで追跡調査を実施した。2,042名中1,349名(66.1%)は乳がん診断前に週最低1回の身体活動を、1,253名は、乳がん診断後に週最低1回の身体活動を行った。身体活動の有無は、週7.5MET時をカットオフとした。
診断後平均11.6年の追跡調査はこの種の研究としては最長であり、身体活動の乳がん診断後の死亡率に及ぼす長期影響を検証することができたという。
2009年の調査後平均6.0年(中央値)の追跡期間中に206人が死亡した(114名が乳がんによる死亡)。
身体活動量が不十分な女性と比較して、診断後に活動的になった女性は、全死因による死亡、乳がん死亡、再発のリスクがいずれも低かった。
診断前後で活動的だった女性も同様に全死因による死亡、乳がん死亡、再発のリスクが低かったが、活動的でなくなった女性のリスクは低下しなかったという。
出典は『乳がん研究』。 (論文要旨)
|
|