2019.12.19
, EurekAlert より:
2016年には世界中の11-17歳の81%が、WHOの推奨運動量である毎日1時間の中-高強度運動を達成できておらず、将来的に健康を損なう危険性をはらんでいる。WHOからの報告。
■要約 ・2016年には世界中の11-17歳の81%が、WHOの推奨運動量である毎日1時間の中-高強度運動を達成できていなかった。 ・女子は男子よりも活動性が低く、この差は2001年から2016年の間に拡大している。女子の身体活動量の割合はほぼ変化がないが、男子ではわずかに改善が見られる。 2016年には、27か国で90%以上の女子が充分な運動量を達成していなかったが、男子では2か国に過ぎなかった。 ・フィリピンの男子と韓国の女子が最も身体活動量が低かったのに対し、バングラデシュの男子と女子の身体活動量が最も高かった。
■世界中のティーンが運動不足である 世界的に思春期の身体活動が不十分であるという傾向は、身体活動レベルを高めるための対策が必要であることを示している。
この調査では、11歳から17歳の160万人学生を対象に行なわれた調査報告データに基づいており、2001年から2016年の間に調査された146か国中、4か国(トンガ、サモア、アフガニスタン、ザンビア)を除くすべての国で女子の活動性が低いことがわかったという。
推奨事項を満たした男女の割合の差は、2016年に3分の1の国で10%を超えていた。(29%、146カ国中43カ国)。最も差が開いたのはアメリカ合衆国とアイルランド共和国で15%以上)この調査の間ほとんどの国(73%、146のうち107)で、2001年から2016年の間にますます性差が拡大した。
■男子でわずかに改善傾向、女子は変化なし この新しい研究では、2001年から2016年の間にトレンドがどのように変化したかを初めて推定している。
世界的に、身体活動が不十分な人の割合は2001年から2016年の間に男子でわずかに減少した(80%から78%)が、女子では変化がなかった(約85%のまま)。
男子の運動不足が改善した国は、バングラデシュ(73%から63%)、シンガポール(78%から70%)、タイ(78%から70%)、ベナン(79%から71%)、アイルランド(71%-64%)だった。 、米国(71%-64%)。しかし、女子の間では、シンガポールでの2ポイントの減少(85%から83%)からアフガニスタンでの1ポイント減少(87%から88%)に至るまで、変化はわずかだった。
著者らは、これらの傾向が続く場合、2030年までに不十分な身体活動者の15%削減という世界的な目標(有病率が70%未満になる)は達成されないだろうとしている。この目標は、2018年の世界保健総会ですべての国によって合意された。
2016年、男子で活動量が最も不足していた国はフィリピンで(93%)、女子で最も運動不足の割合が高かった韓国(97%)と合わせると94%だった。バングラデシュは、男子、女子、両方の性別を合わせた場合で、運動不足による有病率が最も低い国だった(それぞれ63%、69%、66%)。
著者らは、ティーンの身体活動のレベルは依然として低く、将来的に健康を損なうと述べている。「特に女子の身体活動への参加を促進し、維持するために、活発的に身体を動かすよう促すための緊急の政策措置が今必要です」とレジーナ・グソルド博士は述べている。
出典は『ランセット小児思春期健康』。 (論文要旨)
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