2019.12.16
, EurekAlert より:
推奨されるよりも多くのたんぱく質を毎日摂取しても、得られる利益はわずかであるかもしれない、という米国パデュー大学からの研究報告。
推奨たんぱく質摂取量は、1日体重1kg当たり0.8gであり、3オンスの赤肉、3カップの乳製品、1オンスの種子またはナッツに相当する。
研究チームは、系統的レビューおよびメタ分析によって、推奨量以上のたんぱく質の摂取の与える影響を検討した。18件の研究が見つかった。
解析の結果、推奨量以上のたんぱく質摂取は、除脂肪体重を増やす効果があることが明らかになった。減量時に除脂肪体重の低下を抑え、レジスタンス運動後に除脂肪体重を増やしたという。
けれども、それ以外の特に負荷のかかっていない条件下では過剰なたんぱく質には効果がみられなかった。
「減量を始める場合、食べる物すべてを減らしてはいけない。たんぱく質が減るからだ。代わりにたんぱく質の多く食品を適度に増やすように努めてほしい」と主任研究者のウェイン・キャンベル教授はコメントしている。
出典は『栄養学の進歩』。 (論文要旨)
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