2019.12.16
, EurekAlert より:
宗教行事でふるまわれる料理の大半が、コンビニエンス/キャセロールタイプの食品、特にピザとパスタベースのキャセロールであることが明らかになった、という米国フロリダアトランティック大学からの予備的研究。
米国では小児肥満が1370万人に達し、深刻な健康問題になっている。公立学校の給食とは異なり、宗教団体やその他の私立学校とその関連校外プログラムは、食事摂取基準とは無縁である。
研究チームは、32件の子供中心の宗教活動についての直接観察により、ふるまわれた食事の1食当たりのカロリー、脂肪、飽和脂肪、糖分、ナトリウム含量などを分析した。イベントには10-18歳の子供が参加し、民族は多様であった。
解析の結果、メインディッシュの大半(71%)が、コンビニエンス/キャセロールタイプの食品、特にピザとパスタベースのキャセロールであった。1食当たりカロリーが436kcal、ナトリウムが962mg、脂肪エネルギー比率は36%、飽和脂肪が14%含まれていた。チーズが主要な乳製品だった。でんぷん質のない野菜は3回、果物は6回提供されていた。デザートは75%のイベントで提供されていた。
提供される食品の決定は主としてスタッフとボランティアによって行われており、選択にあたっては、準備時間と子供の嗜好が重要な決定要因であったという。
研究チームによれば、コストが重要な因子になることを考えると野菜と果物が少なかったことは驚くに当たらないという。また、全粒穀物の提供がまったくなかったのは、子供の嗜好に配慮したためではないかという。
出典は『公衆衛生看護学』。 (論文要旨)
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