2019.12.12
, EurekAlert より:
4歳の時に健康的なライフスタイルを遵守していると、7歳時に過体重、肥満、腹部肥満のリスクが減少するようだ、というスペイン、ポンペウ・ファブラ大学からの報告。
今回の研究では、4歳のINMAプロジェクトの子供1480名のライフスタイルデータを使用した。研究者らは、5つの行動スコア(身体活動、睡眠時間、テレビ視聴時間、植物性食品の摂取、超加工食品※の摂取)を合計し、子供のライフスタイルスコアを作成、3分位にカテゴリー化した。4歳と7歳で、BMI、ウエスト周囲長、血圧の性年齢調整Zスコアを算出した。4歳で、トリグリセリド、HDLの性年齢調整Zスコアも計算した。
結果は、ライフスタイルスコアと4歳時のアウトカムとの関連性は認められなかったという。しかしながら、ライフスタイルスコアと7歳時のBMIとウエスト周囲長Zスコアとは負の関連性が認められた。4歳時、ライフスタイルスコアが最高三分位だった子供は、7歳時、過体重、肥満、腹部肥満が最もリスクが低かったという。
なお、テレビ視聴時間の長さは最も肥満と強く関連する因子だったという。
※超加工食品とは、加工度が高く、砂糖や塩、油脂を多く含み、食品添加物が多く入っており比較的長期保存可能な食品を指す。具体的には、大量生産された菓子パンや調理パン、スナックなど菓子類、ジュース・ソーダ類、チキンナゲットなどの肉加工品、即席めんやスープ、冷凍食品やレトルト食品など。
出典は『小児肥満』。 (論文要旨)
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