2019.12.12
, EurekAlert より:
現代社会では市販の検査キットを使って父親に関する疑問を簡単に解決することができるが、そうでなかった昔から、婚外子は予想以上に少なかった、というベルギー・ル―ヴァンカトリック大学からの研究報告。
研究チームは、ベルギーとオランダ在住の513人の成人男性のY染色体の解析から、過去500年間の婚外子の出生状況を調査した。
その結果、全体的に婚外子の割合は1%程度であり、中流、上流、農民の0.5%から、最も人口密度の高い都市部貧困層の6%まで、職業・階級による違いはあったものの、意外に低い割合であることが明らかになったという。
「人口密度や社会経済的地位などの特定の要因が婚外子の割合に大きな影響を与えた理由を理解するには学際的な視点が重要である」と主任研究者のマーテン・ラムソーはコメントしている。
出典は『最新生物学』。 (論文要旨)
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