2019.11.29
, EurekAlert より:
高強度インターバル訓練は、高齢者の記憶力の改善に役立つかもしれない、というカナダ・マクマスター大学からの研究報告。
研究チームは、12名の座位中心の生活をしているが健康な60-88歳の高齢者に12週間にわたって週3回の運動をしてもらった。参加者は、(1)高強度インターバル訓練(HIIT)、(2)中強度持続的訓練(MICT)、(3)対照群:ストレッチの3群に分けた。
高強度インターバル訓練は、4分間のトレッドミルの高強度運動とそれに続く回復を4セット、中強度持続的訓練は、約50分間の中強度有酸素運動1セットとした。
その結果、HIIT群の高齢者は、MICTまたは対照群と比べて、記憶パフォーマンスが大きく改善した。記憶の改善はフィットネスの改善と直接相関していた。
「運動は認知症の発症を遅らせるための有望な介入であるが、効果的な予防のためのガイドラインはまだ存在しない。本研究がそのようなガイドラインの作成に役立つことを期待している」と筆頭研究者のジェニファー・ハイス准教授はコメントしている。
出典は『応用生理学・栄養学・代謝作用』。 (論文要旨)
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