2019.11.27
, EurekAlert より:
ヒトは20歳を過ぎてもサーカディアンリズムが遅くなる傾向があるが、30歳までには戻るようだ、というフィンランド・ヘルシンキ大学からの研究報告。
研究チームは加速度計を用いて、世界中の16-30歳の17,355名(56%が女性)の睡眠を14日間にわたって測定した。
睡眠の持続時間とタイミングは、年齢、居住地域、性別によって異なっていた。16-24歳の者では睡眠のタイミングが遅くなる傾向がみられたが、それ以上の年齢の者では睡眠のタイミングは再び早くなった。
欧州と北米の人々が最も長く眠った。アジア諸国で最も短い睡眠が観察された。睡眠のタイミングは中東で最も遅く、オセアニアで最も早かった。
若い女性は若い男性よりも多く眠り、若い女性はより早い時間に眠る傾向がみられた。
「20歳以上の人でもサーカディアンリズムが遅くなることは興味深いことだった。思春期に睡眠のタイミングが遅れることはすでに知られていた。この研究で明らかにされたのは、成人期にもそれが実際に続くことだ」と研究者はコメントしている。
出典は『睡眠医学』。 (論文要旨)
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