2019.11.22
, EurekAlert より:
職場において、砂糖入り飲料の販売を禁止すると、砂糖入り飲料の摂取が平均48.5%減少し、腹部脂肪が有意に減少するようだ、というカリフォルニア大学サンフランシスコ校による報告。
研究では、対象者として、販売禁止前に、砂糖入り飲料の摂取の多い者(1日当たり360ml以上飲むと定義)214名(うち女性124名、平均年齢41.2歳、平均BMI29.4)とした。砂糖入り飲料の販売を停止し、対象者の半数はランダムに2群に分け、介入群には、簡易的な動機付け介入を行い、対照群には、介入を行わなかった。
結果は、対象者全体では、研究開始時に、砂糖入り飲料を平均1050ml摂取、終了時は、平均540ml摂取まで減少と、48.5%減少したという。砂糖入り飲料の減少は、インスリン抵抗性の改善と相関した。簡易的な動機付け介入を行わなかった対照群では、砂糖入り飲料の摂取の減少は、246mlであったが、簡易的な動機付け介入を行った介入群では760mlの減少がみられた。ベースラインからフォローアップまで、ウエスト周囲長には、有意な減少が認められた。
「今回の結果は、職場での甘い飲料の販売の禁止が、1年以内の健康改善に対し、影響を及ぼす可能性を示唆している」と研究者らは結論付けた。
出典は『JAMA内科学』。 (論文要旨)
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