2019.11.19
, EurekAlert より:
愛蘭トリニティカレッジダブリンの新研究で、60歳以上の成人では、ビタミンD欠乏が骨格筋機能低下の重要な決定要因であることが示された。
研究チームは、『英国縦断加齢研究(ELSA)』から60歳以上の4,157名のデータを解析した。筋肉機能には2つの検証済み筋肉機能検査(握力とSPPD(簡易身体性能調査票))が使用され、血清ビタミンDには、25-ヒドロキシビタミンDを使用し、30nmol/L未満をビタミンD欠乏とした。
解析の結果、ビタミンD欠乏の高齢者は、筋肉低下の割合が40.4%で、ビタミンD正常者(21.6%)の2倍だった。道央に、筋肉パフォーマンス障害者は、欠乏者が25.2%で正常者(7.9%)の3倍だった。ビタミンD欠乏者は、正常者に比べて、筋力と筋肉パフォーマンスに障害のある可能性が有意に高かった。
「我々の悔過は、ビタミンD欠乏が高齢者の筋肉機能低下の可能性を高めることを示している。健康な加齢において筋肉機能の維持は極めて重要だが、しばしば見過ごされる」と主任研究者のマリア・オサリバン准教授は語っている。
出典は『加齢臨床研究』。 (論文要旨)
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