2019.11.13
, EurekAlert より:
父親の食事が充分なたんぱく質を欠いていると精子の質が低下し、それが子孫の長期にわたる心血管系の健康に影響を及ぼすようだ、という英国ノッティンガム大学からのマウスを用いた動物実験の報告。
増加するエビデンスは、妊婦の食事が子供の発育に影響し、後年の心血管障害や代謝疾患につながることを示している。けれども、父親の食事の影響については殆ど研究されていなかった。
今回の研究では、マウスモデルを使って、質の低い低たんぱく質食を与えられた雄の子供の長期的な心血管の健康との関連が調べられた。
雄マウスは、普通たんぱく食(18%たんぱく質)か低たんぱく食(9%たんぱく質)を受胎前の少なくとも7週間摂取した。その結果、質の悪い食事は、精子の遺伝情報を変化させ、それが胎児の血管の形成に影響を及ぼし、その結果心血管機能を低下させた。
出典は『生理学雑誌』。 (論文要旨)
|