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[休養]  食後の眠気と長期記憶のつながりに関する新研究
2019.11.6 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

食後の眠気と長期記憶の形成は関連があるようだ、というアメフラシを用いた米国ニューヨーク大学からの動物実験の報告。

「ボリュームたっぷりの食事の後に起こる、食後の眠気の感覚は、感謝祭のディナーを経験した誰もが良く知るところである」と主任研究者のトーマス・カリュー教授は語っている。「事実、多くの動物が大量のカロリーを摂取した後で動作を鈍らせ休息に入るので、この反応にはなんらかの生物学的機能があることが示唆されるのである。」

「我々の研究は、そのような摂食に対する「休息して消化」反応のような現象は、長期記憶の形成を促進するために進化したのではないかという仮説を提出する。」

研究チームは、カリフォルニアに棲息するジャンボアメフラシを用いて実験を行った。アメフラシはニューロンが高等生物のそれの10-50倍大きいためしばしばモデル生物として用いられる。

「ヒトでは、食事の摂取はインスリンの分泌を促す。これにより体細胞は血液から栄養素を吸収し、長期保存のために脂肪に変換する」と筆頭研究者のニコライ・ククシキン博士は説明する。「けれども、インスリンは脳にはほとんど影響を与えない。対照的にインスリン様成長因子IIは、長期記憶形成を含む脳機能に重要であるが、カロリー摂取量には依存していない。」

「したがって、ヒトのインスリン様分子は、少なくとも2つの異なる機能モジュールに分離される。インスリンに代表される代謝モジュールは摂食とエネルギーバランスの制御、インスリン様成長因子IIを中心とする向精神モジュールは記憶形成を制御する。」

アメフラシの研究から、研究チームは、この種ではインスリン様分子の2つの異なるモジュールが、ヒトとは異なり、代謝機能と向精神機能の両方を実行する単一のシステムに統合されていることを発見した。さらに、アメフラシの神経系で産生する単一のインスリン様分子が、長期記憶の根底にあると考えられるメカニズムであるニューロン間の接触を同時に強化し、組織への栄養素の吸収を促進することを発見した。

アメフラシが満腹するまで摂食すると活動性が低下した。インスリン様受容体の働きを阻害するとこの効果はブロックされたという。

「したがって、アメフラシの食後の眠気は、栄養素と記憶の両方の貯蔵に向けたインスリン様システムによって制御されている」とカリュー教授は言う。

「ヒトの食後の眠気が進化の過去の痕跡に過ぎないのか、記憶形成の重要な部分であるかはまだわかっていない」とククシキン博士は言う。「しかし、ヒトを含む多くの動物では、覚醒中に獲得した記憶を適切に保存するには睡眠が必要であることが広く知られている。」

「おそらく食後に経験する眠気は、その食事についての記憶を保持するための方法であり、将来再びそこに戻るためのものなのだ。海藻だろうと感謝祭の七面鳥だろうと、おいしいディナーはいつでも再訪する価値があるのである」とカリュー教授はコメントしている。

出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)      
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